terça-feira, 26 de agosto de 2014

ブラジルのココナツ、世界のココナツ



椰子の木は、太平洋、主に東南アジアの島々を原産地とし、およそ200カ国で見られますが、栽培地域の80パーセントは、アジア(インド、フィリピン、インドネシア、スリランカ、タイ)に集中していて、ココナツの最大の生産国はインドネシアです。

椰子の木は、 ケープベルデ, アフリカ西海岸のセネガル沖にある島国からブラジルのバイア州にもたらされました。栽培地 は、ブラジル北部、東北部の海岸地域に広がっていますが、これらの地域の気候がこの熱帯の植物に適していたからです。実際、この北部、東北部でブラジルのココナツの70パーセントを生産しているのです。アノン(小人)、ジガンチ(巨人)、ヒブリッド(ハイブリッド)などの種類がありますが、ココナツは東北部の料理において重要な役割を果たしています。
  

ブラジルは、ラテンアメリカ最大のココナツ生産国であり、ココナツジュースの生産に使われる生のココナツ(アノンヴェルジ種)の最大の輸出国です。
ブラジルは又、ドライココナツの大量輸入国でもあり、主にインドナシア、フィリピン、ベトナムから輸入していますが、これは国内の食料品の製造に使われています。
 
ブラジルに連れてこられたアフリカの奴隷たちは、マラゲタ(チリ)、
コロラウ(パプリカ)、デンデ油 (パルム油)、そしてココナツミルクを、インディオ(ブラジルの先住民)やポルトガル料理のレシピに加えて いきました。魚や、エビ、カニなどの甲殻類 、米、豆にココナツミルクを加えた料理を作り出してきたのです。ココナツミルクはアロス・ドーセ(ココナツミルクやお米の入ったプリン)など、次のようなデザートを作る際にも使われています。
ベイジーニョ((コンデンスミルクやココナッツの粉で作る一口サイズのお菓子)
キンディン((ココナツの粉やココナツミルクや卵の黄身で作るスイーツ)

 
ドライココナツを挟んだタピオカ(キャッサバの粉から作るクレープ)


ブラジルでは、ココナツの面白い食べ方をします。ココナツジュースを取った後、ココナツを割って、殻の内部の柔らかいところを食べるのです。


私が子供の頃、家では、ココナツ削り器の台の上の腰掛に座ってココナツを削ったものです。
 

もっと近代的な削り器が出てきたとは言え、ブラジルでは今でもこのようなタイプのココナツ削りが使われています、能率的かどうかはわかりませんが。

日本では、大きな都市のデパートなどで、生の青々としたココナツやドライココナツを見かけることはあるものの、椰子の木やココナツの実は日本の最南端、亜熱帯気候の沖縄にしかありません。残念なことに、観光客が沖縄で ココナツを売っているのを見かけることは稀ですし、レストランのメニューでもココナツミルクを使った沖縄料理に出会うこともほとんどありません。
沖縄のかぼちゃのココナッツミルクぜんざい